「KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新」競輪の岩津裕介選手とスポンサーシップ契約を締結

「KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新」は、競輪の岩津裕介選手と2023年3月26日~29日開催のG III 玉野競輪場開設72周年記念瀬戸の王子杯争奪戦から2023年12月までの間におけるスポンサーシップ契約を締結いたしました。

■契約の背景

岩津選手は岡山県出身で日本競輪選手会岡山支部所属。
通算44回の優勝を誇るベテランながら、ひたむきな姿勢で日々トレーニングに打ち込み気迫の溢れるレースを展開します。
岩津選手の高みを目指し努力を重ねる想いに共感し、お互いの更なる飛躍の誓いとして本契約を結ぶことに至りました。岩津選手の支援を通じて、スポーツで得られる経験や感動をKEIRIN HOTEL 10 by 温故知新を通して提供してまいります。

■岩津裕介選手プロフィール

生年月日 :1982年1月7日

身長・体重:169cm・83kg

出身地  :岡山県倉敷市

所属   :日本競輪選手会岡山支部

日本競輪学校第87期卒業。2002年8月9日に、武雄競輪場でデビューし、同日初勝利を挙げ、2016年の第59回オールスター競輪(松戸競技場)では、GI初優勝を飾っている。

 

選手のコメント

この度は、KEIRIN HOTEL 10様よりスポンサーのお話をいただきましたことを大変嬉しく思います。
皆様もご存じの競輪は日本国内だけのスポーツではなく、「KEIRIN」としてオリンピック種目にもなっており、子どもから大人まで世界中で愛されているスポーツでもあります。
また、私のホームバンクである玉野競輪場は宿泊施設を併設している日本初のスタジアム一体型の競輪場として新しく生まれ変わりました。私もこの話をいただいたときに心機一転、新しく生まれ変わろうと決意いたしました。
是非とも、この機会にKEIRIN HOTEL 10より新しく生まれ変わった岩津裕介をご覧いただき、応援していただけたらと思います。
これからもKEIRIN HOTEL 10様と共に魅力ある競輪を日本だけではなく世界に発信していきたいと思います。

「KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新」競輪の岩津裕介選手とスポンサーシップ契約を締結2023-03-02T01:31:48+09:00

IKI’s GIN PROJECT.海里村上×壱岐の蔵酒造 #3【旅先案内人 vol.23】

観光客が激減する中、どうにかして「壱岐の良さを遠方の方にもお届けしたい」という強い思いではじまった「IKI’s GIN PROJECT.」
魅力的な食材の宝庫壱岐島のフードロス問題にも着目し、地元の酒蔵、農家、漁業も巻き込んだ一大プロジェクトの奮闘を連載でお届けします。

Made in 壱岐とは?

連載最後は、JA壱岐市の松嶋さん、アスパラガス農家の平野さん、壱岐の蔵酒造の石橋さんに聞いた壱岐の今後について。そしてそれぞれの考える「Made in 壱岐」についてお聞きしました。番外編では壱岐の蔵酒造の焼酎造りにお邪魔した様子をご紹介します。

意外と多い?壱岐のアスパラガス農家

壱岐島内にアスパラガス農家は今、70件ほどですかね?。最近は、若い人や新しい人が島にやってきたりもしています。」とアスパラガス農家になって11年の平野さんが教えてくれました。私は、その数字が多いのか少ないのかピンとこなかったのですが「壱岐の島の面積を考えると、70件のアスパラガス農家があるのは多いと思います。」と松嶋さん。確かに、壱岐の面積は138k㎡と山手線内側の面積の約2倍ほどの島です。その広さに70件もあるとは驚きました。平野さんは「多いと思います。アスパラガスは割と通年で収穫できるのですが、11月・12月・1月はアスパラガスだけではやっていけないので、ブロッコリーやカボチャ、落花生なども育てています。雇用の問題もあるので。家族農家さんであればその点は問題ないかもしれませんが。」壱岐は食料自給率の高さが特徴の島です。雇用の面だけでなく、食材の豊かさにおいてもこのような農家さんの努力によって、島が支えられていることを実感しました。

島内で賄う、循環型農業を目指す

農業において堆肥を島内で賄うことができるのは壱岐の強みだと、JA壱岐市の松嶋さんと、アスパラガス農家の平野さんが教えてくれました。「農業に必ず必要となってくる、堆肥ですが他の地域では堆肥が足りず入手に困っているところもあるようです。その点壱岐は、壱岐牛のおかげで堆肥が足りず困ることはほとんどありません。」


訪れた際、ちょうど堆肥をまいている最中でした

牛の堆肥でアスパラを育てて、アスパラの残りかすや米のわらとかを牛が食べてまた堆肥になる。壱岐の豊かな土壌と自然ですくすく育った壱岐牛がいるからこそ、栄養分がたくさん必要なアスパラがよく育つと言っても過言ではないですよね。「堆肥を探したことがないですね」と平野さん。


JA壱岐市の松嶋さん(左)とアスパラガス農家の平野さん(右)

今回、クラフトジン「KAGURA」の開発がきっかけとなり、ロスになってしまったアスパラガスの繊維を使った和紙も誕生しました。(海里村上×壱岐の蔵酒造 #2参照 )
現在ある農業の循環の中に、このようにフードロスの問題への取り組みで生まれた加工品が追加されてくことで、壱岐島内により良い循環を生み出す事ができると感じました。

新しいことに挑戦し続ける

壱岐の蔵酒造の石橋さんは、この「IKI’s GIN PROJECT.」の目的のひとつに壱岐の雇用を増やしたいという想いがあると教えてくれました。「壱岐島内で何か新しいことをしなければ、壱岐島内の人が皆、島外に出て行ってしまうと思うんですよね。島内の人口が減ってしまうと、ここでお酒を造ることもできなくなってしまうので。焼酎以外の部分でも新しい何か。例えば観光などもやっていかないと生き残っていけない部分があると思っています。」


「KAGURA」を両手に微笑む石橋さん

「今後については、クラフトジンは夏にブルーボトル、冬に今回のアスパラ和紙ラベルのボトルで年に2回ほど出していく予定です。もちろんボタニカルはその都度変わってくるので味わいは毎年少しずつ変わってくるかと思います。さらにこの2種類に加えて、プレミア的な商品を出すことも考えています。」すでに“幻のクラフトジン”である「KAGURA」のプレミア商品、今から期待してしまいます。「クラフトジン以外にも今後やりたいなと思っていることがあるのですが、まだまだ実現するかどうかの段階です…。さらに色々な農家さんを巻き込むことのできる商品の開発に向けて動いていきたいと考えています。」と石橋さん。

「IKI’s GIN PROJECT.」だけでなく、新商品の開発など精力的に次々と新しいことに挑戦していく石橋さんの姿は、きっと壱岐の皆さんにもさまざまな影響を与えているのではないでしょうか?
実際に、第2弾「KAGURA」の製造にあたり壱岐の蔵酒造の社員から、「ロスをコンセプトにしているのに廃棄される化粧箱をつけるのはコンセプトとズレているのではないか」と指摘があったそう。当初では考えられなかった、社内のクラフトジンへの姿勢が石橋さんの努力を物語っているように感じました。

Made in 壱岐

「焼酎造りにおいては、お米は基本壱岐産、麦はどうしても壱岐産では賄えない部分があります。でもやはり全て壱岐産のもので造ることができるのが理想。色々な農家さんから買って壱岐島内で回していくさまざまな仕掛けを作り、ゆくゆくは全て壱岐島内のもので造る『Made in 壱岐』を目指していきたいと思います。」と石橋さん。
JA壱岐市の松嶋さんとアスパラガス農家の平野さんは、「農業においては、今現在でも賄えている部分は多いと思いますが、やはり循環型農業を極めていき、より島内でいい循環を生む事が『Made in 壱岐』だと思います。ロスになってしまっているものの加工も含めて」

SDGsな活動や、フードロス問題の解決に向けて挑戦をする中で、壱岐に人を呼び込み島内を盛り上げる。今はまだ、全て島内のもので生産することは難しい現実はあるが、その上で全て壱岐産のもので生産する事ができる仕掛けを生み出したい。さまざまな角度から「Made in 壱岐」を目指して奮闘する皆さんの熱い想いに触れることができました。

壱岐神楽、大大神楽にて「KAGURA」が奉納


住吉神社

2022年12月20日に、住吉神社にて行われた大大神楽が奉納。「壱岐神楽」は、約700年の古い伝統と歴史をもつ神事芸能で、国指定重要無形文化財に指定されています。
壱岐の神社に奉職する神職にしか舞うことや音楽を演奏することが許されていない神聖なものとして知られ、大大神楽は壱岐神楽の中でも最も厳粛・丁重なもの一般的にはお米を奉納するものですが、形を変えてお酒やお餅を奉納する場合もあるそう。ジンも麦から造られており、五穀(米・麦・あわ・きび・豆)を奉納するという意味をもつため、2022年の大大神楽で「KAGURA」が奉納されたとのこと。

「KAGURA」という名前、「猿田彦命」(サルタヒコノミコト)・「八咫烏」(ヤタガラス)のボトルデザインに加えて、神社での奉納。「“神”と共にある、幻のクラフトジン」と言えるのではないでしょうか…?

壱岐の魅力を詰めこんだ「KAGURA」第2弾の発売はきたる3月。
ぜひ、ご期待ください。


住吉神社に奉納された「KAGURA」

番外編<壱岐の蔵酒造の焼酎造り:朝櫂き>

壱岐の蔵酒造の石橋さんに焼酎造りを一部見学させていただきました。

見学させていただいたのは、櫂入れ(かいいれ)という工程。
櫂入れとは、櫂棒でかき混ぜる操作のこと。 櫂入れにより醪の溶解と発酵作用との調和を図ります。


大寒波だったため、気温差で湯気が

かき混ぜるとぷつぷつという音と共に、近づいてみると、パン生地の発酵段階のような香りが漂います。個人的にはアルコール感というよりもパン生地みたいだな…。という印象を受けました。いい香り。


ぷつぷつと呼吸している様子

「この作業は非常に危険な作業なため、必ず数人で行うようにしています。この中に落ちてしまうと一酸化炭素中毒になってしまうので。」と石橋さん。


作業を見つめる石橋さん

普段、見ることのできない焼酎造りの工程を見学するという貴重な体験をさせていただきました。

「IKI’s GIN PROJECT.」

観光客が激減する中、どうにかして「壱岐の良さを遠方の方にもお届けしたい」という強い思いではじまった「IKI’s GIN PROJECT.」
魅力的な食材の宝庫壱岐島のフードロス問題にも着目し、一大プロジェクトの奮闘を、海里村上の貴島さん、壱岐の蔵酒造の石橋さん、JA壱岐市の松嶋さん、アスパラガス農家の平野さんのお話を聞き、連載でお届けしました。
今後の「IKI’s GIN PROJECT.」や新たな取り組みにもぜひ、ご期待ください。


「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」

IKI’s GIN PROJECT.海里村上×壱岐の蔵酒造 #3【旅先案内人 vol.23】2023-07-12T18:31:00+09:00

IKI’s GIN PROJECT.海里村上×壱岐の蔵酒造 #2【旅先案内人 vol.22】

観光客が激減する中、どうにかして「壱岐の良さを遠方の方にもお届けしたい」という強い思いではじまった「IKI’s GIN PROJECT.」
魅力的な食材の宝庫壱岐島のフードロス問題にも着目し、地元の酒蔵、農家、漁業も巻き込んだ一大プロジェクトの奮闘を連載でお届けします。

第1弾の反響を受けて

「壱岐島の味を全国に届けるクラウドファンディング」で目標金額に対し200%を達成し、その後の一般発売でも1か月で売り切れ、知る人ぞ知る“幻”のクラフトジンとなった壱岐リトリート 海里村上壱岐の蔵酒造の共同企画で完成した、第1弾の「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」(以下「KAGURA」)。

第1弾「KAGURA」の反響について、「いちごの香りがするような他にはないようなクラフトジンなので、『飲みやすいし美味しい、もう在庫はないんですか?』などの声をたくさんいただきましたし、初めてのクラフトジン造り、クラウドファンディングやさまざまなメディア露出の影響もあり多くの方に注目いただいたと感じています。何より、焼酎文化が根付いている壱岐の人がこんなにクラフトジンを飲むというイメージが無かったので僕自身、大変驚きました。」と語ってくれました。


壱岐の蔵酒造:石橋さん

もちろん多くのメディア露出により島外の方に認知され、壱岐の新たな取り組みとして取り上げられた。というのも事実としてありますが、“壱岐の蔵酒造が造るクラフトジンという新たな取り組み”が注目を集めたということは
「何か新しい取り組みをしていかなければならない、島全体をもっと盛り上げたい。」という強い想い。
島民の皆さんの中にあった想い描いていたイメージが、この企画を通して形になったことで、より一層注目を集め反響を呼んだのではないかと思います。

第2弾「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」3月発売


取材時は壱岐でも珍しいほどの大寒波でした

大きな反響を呼んだ第1弾「KAGURA」に続き、2023年3月に第2弾「KAGURA」の販売が決定。
第1弾とは違う、新たな魅力について教えていただきました。

柑橘と生姜の香るスパイシーな味わい

第1弾の「KAGURA」は、イチゴと壱岐焼酎の原料である米に由来したほんのりとした甘味が優しいフルーティーな味わいが特徴でしたが、「第2弾の「KAGURA」は、生姜と柑橘を使用したことで、飲み始めはフルーティーで柑橘のすっきりとした味わいですが、その後の鼻にぬける生姜のスパイシーさが特徴となっています。第1弾と比べるとすっきりとしてスパイシーな印象を受けるかと思います。」と教えてくれました。

SDGsに貢献、アスパラの繊維を使用したラベル

第1弾の「KAGURA」と大きく違う点は、ラベルのデザイン。「第1弾は壱岐の青い海をイメージしたブルーボトル、第2弾は透明のボトルにロスになってしまったアスパラガスの繊維を使用した和紙ラベルを巻きました。」


第1弾と第2弾「KAGURA」

アスパラガスは壱岐の名産品のひとつですが、出荷する際に長さを揃えるためにカットしてしまうため、捨てられてしまう部分が多いのだそう。どうして和紙にするアイデアが生まれたのかについて
「アフリカのザンビアというところと福井県の越前和紙の工場が、バナナの繊維を和紙にしているという話をたまたま耳にして、バナナでできるならアスパラガスでも和紙に出来るかもしれないと思い今回のラベル制作に至りました。」と石橋さんが教えてくれました。偶然の出会いから生まれたアスパラガスの和紙が第2弾の「KAGURA」を飾ってくれています。

島全体で、フードロス問題に向き合うきっかけ

第2弾のラベルにアスパラ和紙を使用しているとのことで、JA壱岐市の松嶋さん、ご紹介いただいたアスパラガス農家の平野さんからお話を伺いました。

まず、第1弾の「KAGURA」について、松嶋さんは、「飲みました。ただ、クラフトジンというもの自体に馴染みがないので味についてはうまく表現できないのが正直なところです。普段飲まないので…。第2弾も出るということなので、少しづつクラフトジンの味について知っていきたいと思っています。」と話してくれました。


JA壱岐の松嶋さん

壱岐のアスパラガスは、データとノウハウの蓄積、新技術の搭載によってさらに壱岐産アスパラガスの質と評価が向上し、2011年には日本農業大賞も受賞。旬は、春と夏。旬の時期のアスパラガスはとても柔らかく、松嶋さんによるとバター醤油で食べるのがオススメとのこと。一緒に取材をまわったスタッフも大きく頷いていました。東京にも出荷しているということなので、旬の時期に見つけた際にはぜひオススメの調理法で食べてみようと思います。


取材に伺った1月下旬はまだ顔を出していませんでした

そんな壱岐の名産である、アスパラガスの廃棄量は年間30トンにのぼるそう。「KAGURA」の第2弾は、ロスになってしまったアスパラを使用した和紙を作り、ラベルとして使用しているというお伝えすると「確かに、アスパラガスの繊維感を生かして和紙を造るというのはとてもいいアイデアだと思います。アスパラガスのロスの問題は私たちも深刻だと感じていて、さまざまな方法でロスを減らす方法を試してきました。しかし、どうしてもアスパラガス独特の青臭さだったり加工した時の色合いがあまり食欲をそそられなかったり・・・つまづいてしまうことが多く、なかなか難しいと感じている現状です。」と松嶋さん。


2月上旬に撮影していただいた、顔を出してきたアスパラガス

「壱岐の蔵酒造の石橋さんや海里村上さんの取り組みがもっと認知を広げて、きっかけとなり島全体でより一層フードロスの問題に取り組んでいけたらと思っています。」松嶋さんの言葉に、平野さんも頷きます。

島民への認知拡大を考える

「海里村上さんとの共同企画というイメージが、島内だと少し敷居が高く感じてしまい、なかなか「KAGURA」の購入まで踏み出せない方も多いかもしれません。さらにクラフトジンというあまり島民の皆さんに馴染みのないジャンルなので。」と話してくれたのは、壱岐でアスパラ農家を始めて11年の平野さん。クラフトジンというジャンルが、新しく興味を惹かれるのは確かだが焼酎に慣れ親しんできた島民の皆さんにとっては、手が出しづらいという現実もあるのかもしれません。


アスパラ農家の平野さん

「確かに、壱岐の蔵酒造の石橋さんの取り組みを知ってほしい、もっと島内の人に認知してほしいと思います。」と松嶋さん。島内にはこのプロジェクト自体を知らない人がまだまだたくさんいるとのこと。SNSで言えば、InstagramよりもFacebook、WEBよりも紙媒体。壱岐新聞に記載の情報はより多くの島民の元に届くそう。「例えばですが、自分で予約して一本買うのは敷居が高いけれど、行ったお店に「KAGURA」が置いてあり、飲み方の紹介などがあれば一杯グラスで飲んでみようかな。と思うかもしれません。」「お店によく貼ってあるPOPとかね」・・・


平野さんのビニールハウス

島民への認知を広げるためにどのようにすれば良いかを、さまざまな観点から議論するお二人の姿をそばで拝見し、IKI’s GIN PROJECTへの期待感と農協や農家さんの、島全体でフードロス問題を少しでも解決したいという強い想いを感じました。

今後について

次回、松嶋さんと平野さんから、壱岐の農業について。石橋さんから壱岐の蔵酒造の焼酎造り、今後の「KAGURA」や新しい取り組みについて。それぞれご紹介いたします。

IKI’s GIN PROJECT.海里村上×壱岐の蔵酒造 #2【旅先案内人 vol.22】2023-07-28T12:47:46+09:00

IKI’s GIN PROJECT.海里村上×壱岐の蔵酒造 #1【旅先案内人 vol.21】

観光客が激減する中、どうにかして「壱岐の良さを遠方の方にもお届けしたい」という強い思いではじまった「IKI’s GIN PROJECT.」
魅力的な食材の宝庫壱岐島のフードロス問題にも着目し、地元の酒蔵、農家、漁業も巻き込んだ一大プロジェクトの奮闘を連載でお届けします。

壱岐の良さを遠方にも届けたい。

福岡県博多港から高速船利用で1時間ちょっとで向かうことのできる九州の離島、壱岐。壱岐と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
豊かな自然、海、食材、焼酎、神社、歴史…。


コロナの影響を受け全国的に観光客が激減。観光産業が大打撃を受ける中、壱岐リトリート 海里村上が位置する長崎県の離島、数多くの魅力をもつ壱岐でも同じように観光客が激減しました。

観光客が激減する中、どうにかして「壱岐の良さを遠方の方にもお届けしたい」という強い思いで、地元の酒蔵、壱岐の蔵酒造株式会社×壱岐リトリート 海里村上の共同企画が始動。壱岐の蔵酒造の石橋さん、海里村上の貴島さんからお話を伺いました。

海里村上と壱岐の蔵酒造の共同企画【IKI’s GIN PROJECT】

【IKI’s GIN PROJECT:クラフトジンプロジェクト】
「壱岐の良さ、壱岐焼酎の良さ」を遠方に届けること。そして、SDGsな観点から島のフードロス問題にも着目。
焼酎が苦手な人でも飲みやすいという壱岐の蔵酒造の焼酎をスピリッツ、壱岐の豊富な食材たちの残念ながらロスとなってしまった食材を地元農家さんや農協などの協力を経てボタニカルとして有効活用。
これぞまさに「made in 壱岐」というクラフトジンを商品化する共同企画。


壱岐の蔵酒造


壱岐リトリート 海里村上

挑戦が生んだ「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」

プロジェクトがスタートしたのは、2020年の春ごろ。
なぜ、クラフトジンというジャンルに目をつけたのか。「壱岐って実は麦焼酎発祥の地なんです。僕も壱岐島にきて初めて知ったんですが、とても飲みやすくて香りもいいんです。でもなかなか若い人に届かないなと。そこで、ブームになっているクラフトジンを焼酎をベースに造れないかなと思ったんです」と海里村上の貴島さんが語ってくれました。
確かにここ数年でクラフトビール、クラフトジン 、クラフトコーラなどが流行しており多くの商品を目にする機会が増えたように感じます。

また、理由としてその「自由さ」が魅力だと教えてくれました。

「ジンは他のスピリッツと比べると割と自由に造ることができるんですよね。壱岐の蔵酒造の癖のない飲みやすい焼酎と相性がいいのはもちろんですが、クラフトジンはベースとなるお酒(ベーススピリッツ)に、ボタニカルを加えて蒸留することで香りづけしています。そのボタニカルに、ロスになってしまっている壱岐産の食材を使用すれば、いい商品になるのではないかと考えました。」

壱岐焼酎の良さを生かしながら、島のフードロスを減らす何かを考えた時、クラフトジンが流行していた。着目した理由にも納得です。

壱岐の蔵酒造の石橋さんは、「島の活性化を含め、何か新しいことに挑戦していかなければならないと感じていました。焼酎は、一部の農家など狭い範囲にしか貢献ができませんが、ジンにすることでボタニカルが必要となり、さまざまな農家さんを巻き込んだ企画にすることができる。当初は、『焼酎があるのになぜジンなのか?』となかなか社員の気持ちもついて来ず苦労もしましたが、2021年3月頃に行ったクラウドファンディングが成功したことで社員の士気も高まり、ジン造りに積極的に参加してくれるようになりました。」

IKI’s GIN PROJECTにより完成した、「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」(以下「KAGURA」)は「壱岐島の味を全国に届けるクラウドファンディング」で目標金額に対し200%を達成しています。その裏にある、石橋さんや貴島さんの苦労、その他社員、農家さん、農協などの想いがあっての商品完成、このクラウドファンディングの結果は必然であるかのように感じます。完成した第1弾の「KAGURA」はその後の一般発売でも1か月で売り切れ、知る人ぞ知る“幻”のクラフトジンとして、壱岐の蔵酒造と海里村上の企画は本格的に形となりました。

「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」の特徴

壱岐リトリート 海里村上の料理長とソムリエが監修したジンは体にスッと染み込む優しい味わい。ベースの壱岐焼酎に壱岐産のボタニカルを漬け込み、再び蒸留して造る、麦焼酎発祥の壱岐ならではの和食に合うクラフトジン。

「味の配合やボタニカルの選定は共同で行いました。漬け込んだボタニカルには、イチゴ、橙、麗紅、はるか、ゆず、はちみつ、アスパラ、モリンガ、木の芽、島の特産品である雲丹の殻、海里村上の温泉、ジュニパーベリー。まずは思いついたものはなんでも入れてみようと、試作を繰り返していく中でボタニカルは決定しました。」と教えてくれました。海里村上の温泉や雲丹の殻…。島の魅力や壱岐焼酎の魅力を肌で感じた貴島さんや、壱岐で育った石橋さん、料理長やソムリエの力が集結して生まれたアイデア力とその味を見極める力に脱帽です。


試飲会の様子

イチゴと壱岐焼酎の原料である米に由来したほんのり優しい甘味と、その他の素材によって生み出されるジン特有の苦みにより「KAGURA」独特の複雑なアロマが広がります。実際に海里村上の食事にて「KAGURA」ならではの和食とのマリアージュを楽しむことができます。


和食に合うジン

「神宿る島」をキャッチフレーズに

第1弾のボトルデザインは壱岐の蔵酒造の島生まれ島育ちのスタッフが担当し、どこまでも青い壱岐の美しい海と、約700年近く受け継がれてきた伝統と歴史を持つ壱岐の神事芸能・神楽をデザイン。


第1弾:「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」

壱岐は神社密度が日本一と言われており、島内の神社は神社庁に登録されている神社だけでも約150社。その他の神社、祠(ほこら)を含めると約1,000社にもなるそうです。そんな壱岐の神社で代々続く「壱岐神楽」は、約700年の古い伝統と歴史をもつ神事芸能。壱岐の神社に奉職する神職にしか舞う事や音楽を演奏することが許されないきわめて神聖なもので、国指定重要無形文化財にも指定されています。

「壱岐でしか造れないこのクラフトジン、そんな神楽から名前を拝借しました。ボトル中央に描いたのは男嶽神社に“導きの神”として鎮座している「猿田彦命」(サルタヒコノミコト)です。できる限り壱岐産のものを使用し「made in 壱岐」にこだわることに意味があると思っています。」と石橋さん。石橋さんの壱岐を愛する想いが詰まりに詰まったクラフトジン「KAGURA」には神宿る島の力が十分に反映されているに違いありません。

「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」は次のステップへ

“幻”のクラフトジンとして即完売した「Japanese Iki Craft Gin KAGURA」きたる2023年3月に、第2弾「KAGURA」の発売が決定。

「第2弾は、生姜のスパイシーさを感じることのできるジンになっています。」「ラベルの素材にもこだわり、第1弾とはまた違う魅力のある「KAGURA」になりました。」と貴島さんと石橋さんは教えてくれました。

第1弾とはまた少し違う、「made in 壱岐」にこだわるジン造り。
新たな魅力を次回ご紹介いたします。

IKI’s GIN PROJECT.海里村上×壱岐の蔵酒造 #1【旅先案内人 vol.21】2023-07-28T13:02:36+09:00

ブランド名称変更のお知らせ

2023年2月より、ホテルブランド『okcs(オックス)』は『温故知新』に名称変更をいたしました。

また、各ホテルブランドの名称も下記の通り日本語・英語表記共に変更いたします。

新名称)

瀬戸内リトリート青凪 by 温故知新
SETOUCHI RETREAT by Onko Chishin

壱岐リトリート海里村上 by 温故知新
IKI RETREAT by Onko Chishin

箱根リトリート före by 温故知新
HAKONE RETREAT FÖRE by Onko Chishin

箱根リトリート villa 1/f by 温故知新
HAKONE RETREAT villa by Onko Chishin

五島リトリート ray by 温故知新
GOTO RETREAT by Onko Chishin

MUNI KYOTO by 温故知新
MUNI KYOTO by Onko Chishin

KEIRIN HOTEL 10 by 温故知新
KEIRIN HOTEL 10 by Onko Chishin

CUVEE J2 HOTEL OSAKA by 温故知新
CUVEE J2 HOTEL OSAKA by Onko Chishin

Beer Festa by 温故知新
Beer Festa by Onko Chishin

 

ここに記載されていないものに関しては、また追ってお知らせいたします。

ブランド名称変更のお知らせ2023-03-29T21:52:09+09:00

GOETHでMUNI KYOTOが紹介されました

GOETH「バレンタイン目前 グルメ通が唸る高級レアチョコレート3選」特集で、大人のための贅沢なタブレット「MUNI LA BOUTIQUE」として、紹介いただきました。

https://goetheweb.jp/gourmet/article/20230131-chocolat2023

GOETHでMUNI KYOTOが紹介されました2023-02-03T01:14:29+09:00